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競取り(せどり)について考察

2014年06月01日

Web経営コンサルティング

競取り(せどり)という言葉をご存知でしょうか?

友人が「競取り」を始めたとの事で会って座談をした時のお話を書いてみます。この記事は、あくまで僕視点での見解になりますので予めご了承ください。
※禁止している店舗もありますので、規約等しっかり調べてから取り組みましょう。

競取り(せどり)とは?

お店とユーザーの中間に入り、売買の仲介をして手数料を得る事を指します。いわゆる、転売のことのようです。

どんな商品が売れるの?

本・CD、家電など全国的に需要のある商材であり、且つ、価格が固定化されていない商材が適しています。

具体的な方法は?

安く売っている商品を買って、買った値段よりも高く売ろう!という単純な仕組みです。

わかりやすい例えとして、単行本で例えてみましょう。
古本屋でワンピースを1冊100円で買いました。このワンピース1冊を500円で販売します。これが「競取り」という事になります。

価格算出式は、売値-仕入れ値=売上金額となります。

100円で買った本を500円で売った場合、売上金額である400円が儲けですね。

商品を仕入れよう

商品の仕入れ方法は多岐に渡ります。地域特化のローカル店舗(古本屋や商店街の本屋など)や、ブックオフなど諸々安価で商品を販売している店舗から仕入れます。この仕入れ時点での品定めが大変重要になります。売れる見込みのある商品を仕入れなければ、いくら商品を確保できたとしても売れる機会自体が少なくなります。

販売はネット媒体

結論から言えば、【足で探して頭で売る】というフローが初期段階では儲けやすいです。インターネット普及に伴い、地場店舗で売るのではなく、全国商圏が一瞬で手に入るネットショップを使う手はありません。

・足で探す
元々単価が安い商品を扱っているお店を実際に訪れ、自分の足で巡って探すというのが一般的のようです。一番スムーズなフローとしては店舗と組んで競取りを行う事だと思いますがコネクションが必要であり難しいでしょう。僕が本屋さんを運営していたら本人でやってますからね。

・頭で売る
仕入れた商品を売ります。古本屋で安く買った本を他県のローカル店舗に売りに行くというのは賢明でなく非現実的ですよね。そこで、最近流行りのネットショップを活用しましょう。時間と体力を使って売るよりも、短時間の間に手数料分(販売側へ)を支払う方が時間の使い方と儲けが割に合います。

ネットショップはどのサービスを使うのか?

価格比較がしやすく、出品から納品までのシステムフローが簡易的。且つ、お客さんの評判が良くサポート体制が整っているサービスを利用するのが良いです。「Amazonマーケットプレイス」を利用する方が比較的多いようです。

販売代行を利用

ネットショップを運営した事が無い方は「ネットショップ代行業者」を利用する事をオススメします。商品を仕入れ、ネットショップに出店する事は誰でも可能です。ここで、めんどくさい作業が発生します。

受注処理・梱包・発送や支払いに関するシステム・キャッシュフローです。意外と手間がかかりますので代行業者を探す事を強くオススメします。

代行業者選び6つのポイント

代行業者を選ぶポイントはいくつかありますがここだけは押さえたいポイントです。ネット業界の移り変わりは日進月歩ではなく、分進日歩の世界であるため競取りに限らず小売りは速度命です。

  1. 仕入れた商品を送るだけ(受注・梱包・発送・振込などの代行)
  2. 価格変動による調整
  3. サービス内での検索上位表示最適化(※重要:毎日)
  4. 業者への他者評価が高い
  5. 独自のコミュニティ展開
  6. ユーザーへの定型外メールの送付が可能

で、儲かるの?

結論をいえば、儲かります。

が、「全員が儲けられるわけではない」という事を念頭に置くことが大事です。あたりまえの事ですが頭を使って仕組みを作ることが出来なければ利益は上がりません。ネットショップが一般ユーザーでも手軽に始められるようになり、軽い気持ちで始めることも可能です。そして、勿論儲けている店舗もあります。

単月300万売っている店舗と単月5,000万売っている店舗の仕組みを見ていると考えている事や内部の動きも違う事がわかります。しっかりと1つ1つのフェーズに対して必要なサービスやツール、考えを巡らせ計画を立てた上で動くことで初めて儲かると言えます。

月に売れる目安は?

古本を500点仕入れたと仮定します。あくまでわかりやすい数値で記載します。

売価は、安くて1冊500円、高くて5,000円とします。

500円の本を100冊売った場合、売上は50,000円。

1,000円の本を278冊売った場合、売上は278,000円

2,000円の本を100冊売った場合、売上は200,000円

3,000円の本を20冊売った場合、売上は60,000円

5,000円の本を2冊売った場合、売上は10,000円

単純に、売上合計金額は「598,000円」となります。

しかし、この金額が手元に入るかというと勿論そうではありません。仕入れに使った費用や代行費用分を差し引いた金額が利益となります。

利益=売上合計金額(598,000円)-(仕入額+交通費+代行業者費用分)

車を使った場合にはガソリン代やツールを使う場合にはツール利用ランニングコスト(月額費用)が発生します。

月にいくら売ればいいの?

友人の体感を伺ったところ、手元に入るお金は売上合計金額の4割程度との事です。商品単価や扱う商材によっても変わってきますので、本・CDを扱う場合の仮定数値になります。

月に20万円売った場合は、手元に8万円が入り。50万円売った場合は、手元に20万円が入るという事になります。月50万円の売上を見込む仕組みを作る事が初期段階の目安かもしれません。

ストック数=売上見込商品数

500点の仕入れをしたからといって、すべての商品が即日売れるとは限りません。そこで、常に商品ストック数を確保しておく必要があります。商品数の仕入数を500点と決めた場合、月に200点売れる見込みがあるならば同月内に300点を仕入れしておく必要があるという事です。

何か月か運用を行っていくとコンスタントに売れる定番商品が把握できるようになると思います。500点を基準とした場合、都度ストック商品の中を見直し、今月・来月の最低売上見込み額を決めておくことで仕入れなければいけない商品の価格や個数が見えてくるのではないでしょうか。

人気フック商品を入れる

あたりまえの事ですが売れる商品を多数抱える事が必要となります。

しかし、「仕入れ値=売値(利益度外視)」という利益が出ない商品、人気フック商品を入れる事も忘れないようにしないといけません。なぜかというと、ユーザーレビュー(コメントや★数などの評価)を獲得する事も重要だからです。初めて利用するお客さんからの信頼を獲得できるメリットがあるのもネットショップの一つです。ユーザーレビューや評価、facebookのいいね数はお金で買える時代です。しかし、わかってはいても評価を気にして購入するユーザーが多いのも日本人の特徴です。

競取り(せどり)に資格(免許)は必要なの?

古い物を売るという行為は「古物商許可申請」を行う必要があるようです。当然、営利目的(定期的に利益を得ている)で行うわけですから必要だと考えた方が良いです。申請については後述の参考リンクにある「警視庁の古物商」に関する情報ページをご覧ください。

ただし、個人で商品を扱うヤフオクやeBayなどのサービスは古物商申請は不要のようです。利用するサービスや手法について規約や法律を調べてから行うことも大切です。

まとめ

競取りについての考察、いかがでしたでしょうか?ひとつ言えるのは、「情報と数字」を理解した上で行わなければ損をするという事です。どの商売にも当てはまりますが儲けが無いビジネスはすべきでは無いでしょう。

高校生の頃、ネットゲーム内で競取り(転売)を行っていた時期があります。半年間で10万円を500万円ほどに資産を増やす事に成功しました。勿論詐欺のような事はせず。

行き当たりばったりで行っていては商売は儲かりません。しっかりと情報を手に入れ、誰よりも早い行動を行う事が大切です。現実世界でも同じことが言えるのかもしれません。

参考リンク

警視庁 - 古物営業法FAQ

警視庁 - 古物商許可申請

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