閲覧いただき有難うございます。しばやんです。
先日、クリティカル・シンキングに関するセミナーに行ってきました。
そのセミナーで学んだ事を僕なりの解釈で書いてみます。
1.論理的思考力ってなに?
目的への筋道や方法を「構造化」して考えられる事。
つまり、思考を巡らす際に働く知性活動の1つです。
2.クリティカル・シンキングを知る
クリティカル・シンキングとは、
日本語に訳すと「批判的思考」です。
読んで字のごとく、
自らが考えた事や他者が考えた事に対して
すぐには賛同せず「批判的な考え」をもって
改めて他の可能性を模索するという考え方の事です。
このクリティカル・シンキングを
習慣付けできると自分にとっても
会社にとってもメリットが大きいのではないでしょうか?
3.論理的思考ってどんな時使うの?
仕事中にも必要な場面は多々あります。
- メール
- 電話対応
- 社内、社外での会話
- 打ち合わせ
- 会議
- プレゼンテーション
- 企画書の作成
- 彼女に対して意見を言う時
しっかりとした提案が必要な場面。
そんな時に必要になるのではないでしょうか?
4.デザインに対する論理的思考力とは?
「Webデザイナーが作成する”デザイン”」とは、
問題となっている事象を解決するために必要な解決方法。
論理的思考から生まれた「成果物や提案」ではないかと僕は思っています。
良く聞かれる質問があります。
Aさん 「デザインにも論理的思考っているの?」
Bさん 「え?デザインってセンスでパパーっと出来るんでしょ?」
僕 「あほかーい!」
”センス”ってのは磨くものであって、
元々あるものではないと思うんですよね。
人生の中で技術や知識を経験として身に付け、
それがセンスという形で仕事に表れてくる。
寝ている時に見る夢とデザインは似ています。
目で見たことが無いビジョンを眠っている時に
夢で見た事ってありますか?
夢で見るものは大体その人の経験、知識などから
色々な組み合わせを脳が見せているのでないでしょうか?
つまり、
1つのデザインを行うには自分なりに情報を精査し、
”構造化した情報”を基にデザインとして落とし込む必要がある。
視覚だけではなく、様々な意匠を凝らした結果、
Webデザイナーが生み出す成果物という事になります。
依頼者側の方にもまず聞いて見てほしいのが
「このデザインの意図は何ですか?」と。
しっかりとしたデザインの意図や目的が返って来るはずです。
5.論理的思考の具体例は?
例えをいくつか挙げてみますがすべて実際に僕の体験談です。
普段、社内で仕事をしている風景を想像しながら読んでみてください。
例1.抽象的⇔具体的
- ・抽象的な会話だと意味がわからない。
- 上司 「あの案件のアレがアレだからさ、アレしてね!」
- 僕 「あーアレですね?わかりました、アレしますね!」
- 同僚 「…全然わかんないっす。」
- ・具体的な言葉で伝えると第3者にもしっかりと意図が伝わる
- 上司 「あの案件のプレゼンが木曜だからさ、企画書作成してね!」
- 僕 「あープレゼンが木曜なんですね?わかりました、作成しますね!」
- 同僚 「企画書通ると良いですね~!」
上司と僕の間では把握できる会話でも、
第3者にも伝わるくらい具体的な言葉を用いて伝える事が大切です。
「中々うまく伝わらない」という事があった場合、
伝えたい事について、実は自分自身が納得のいく答えを
導き出せないまま見切り発車で会話をしている可能性があります。
例2.難しい話⇔平易な話
- ・難しい話は伝わらない
- 僕 「ドメインとはレベルドメインにより構成されるURLに…」
- お客さん 「日本語でよろw」
- ・平易な話
- 僕 「ドメインは、Aさんのお住まいでいうと、住所を表して…」
- お客さん 「へぇ、なるほどね~」
Web業界は特に専門用語が多いです。
海外発信の英単語や略語、それを常に日本語と同時に覚えなければ
いけないというめんどくさ楽しさ。
特にお客さんと話す時には言葉選びに気を使っています。
「小学生にもわかる言葉で話す」。
裏を返すと、
「小学生に伝わらない言葉で話している人」というのは、
噛み砕いた文章に置き換えられていないという事になります。
内容をしっかりと把握した上で自分なりの解釈として
文章を再構築するのには、即座に頭をフル回転させる必要がありそうです。
しかし、これが本当に難しいです。
僕も咄嗟(とっさ)に専門用語や略語を使ってしまう事があり、
お客さんを悩ませてしまうことがあります。
例3.キーワードで話す⇔文章で話す
- ・キーワードで話してしまう
- 上司 「ところで、22日ってどうする?」
- 僕 「え?なにがですか?」
- ・文章で話す
- 上司 「ところで、22日の夜19時からやるクリスマス会ってお店の場所どこにしよう?」
- 僕 「千種駅から徒歩5分の○○○店にしましょう!」
自分の中ではかたまっている意見。
頭の中では完璧にイメージまで出来ているのですが
いざ口から出た時には「単語・単語・単語」。
良くありがちなのが「主語が無い」。
「22日」というキーワードからは、
様々な連想が無限的に出来るため
見解の相違が発生してしまいます。
例4.展開が回りくどい⇔展開が一目でわかる
- ・展開が回りくどい
- 上司 「しばやんってデザインとコーディングだったらどっちが好き?」
- 僕 「んーーーどっちも好きです」
- 上司 「どっちかっていうとどっち・・?」
- 僕 「デザインですかね~?」
- 上司 「あ、じゃあさ、直近の予定とか・・忙しい?」
- 僕 「来週なら予定はまだ埋まってないですが・・」
- 上司 「デザイン1サイトお願いしてもいいかな?」
- 僕 「あ、はい・・。」
- ・展開が一目でわかる
- 上司 「しばやん、デザインの案件あるけどいける?」
- 僕 「いけますよ~!」
早い話が「目的を最初に言う」。
目的が見えていない会話ほど
考える時間と精神的な苦痛はありません。
※上記は例え話です。
上司の方は普段目的を真っ先に言ってくれます。
まとめ
本質的な問題を捉え、目的までの道筋を構造化する。
そして、意図をしっかりと相違なく他者と共有する。
これが論理的思考をする上で最も重要なポイントだと思います。
Webサイトを作りたい!そんな相談を受けた時、
「なぜ作りたいのか?何の為に作るのか?」を考えてみる。
良く考えてみれば、
「そもそもWebサイトが要らないビジネスモデル」だった。
なんてこともあるわけです。
Webサイトが要らないとなれば、
制作費用として充てるはずだった数十万円を
別角度への投資として提案する事ができる。
本当にお客さんが必要としている会社とは、
「ただWebサイトを作るだけの制作会社」ではなく
「お客さんの本質を見極めるパートナー」なのかもしれません。
”WEB”も消費者へビジネスを伝えるための
メディアの1つですからね。
Web制作会社で働く僕がこう言ってしまっては
本末転倒なのかもしれませんが。笑
今回の記事では実際に行う手法については触れていません。
実践して結果に繋がった時、改めて記事にしてみたいと思います。